生き方

人生の目的は幸せに生きること

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マナブ
マナブ
ハカセ!今日はなんの話をしてくれるの?
ハカセ
ハカセ
今日はじゃな、そもそも“人生の目的”とはなんなのか
それについて話してみようか。
ハカセ
ハカセ
少し哲学的で小難しい話になるかもしれんのじゃが大丈夫じゃろうか?
マナブ
マナブ
うん、大丈夫!
そういうの考えるの好きだから楽しそう!
ハカセ
ハカセ
そうか!それなら始めよう。

人生の目的とは

ハカセ
ハカセ
マナブは“人生の目的”について考えたことはあるかの?
マナブ
マナブ
うん、少しだけあるよ!
「ぼくってなんのために生まれてきたんだろう」って。
でも結局答えが出なかったんだ。

大人の人なら“家族のため”とか“仕事のため”とかそういうのがあるのかもしれないけどさ。
子どものぼくにはまだそういうのがないからさ。

でも“人生の目的”ってさ、“人によってちがう”ていう結論にならないかな?

“幸せに生きる”という目的

ハカセ
ハカセ
そうじゃな。
ただこれだけは共通して言える、ということがある。

それは“幸せに生きる”という目的じゃ。

マナブ
マナブ
えーそんなのずるいよぉ!
だってそりゃ不幸になりたい人なんていないもん!
ハカセ
ハカセ
そのとおりじゃ。

マナブがいま言ったように
“不幸になりたい人はおらん”
言い換えると
“みな幸せになりたい”
ということじゃな。

これはたしかな事実じゃ。
ここから考えることがいいと思わんか?

マナブ
マナブ
そうだけど。。。
ハカセ
ハカセ
“人生の目的”はただひとつ。
“幸せに生きること”
つまり、これはもう答えが出ておるんじゃ。

じゃあ、答えが出てないのはなにか。
それは“自分にとっての幸せな人生とはなにか”ということじゃ。
人それぞれ“幸せの形”がちがうんじゃよ。

マナブ
マナブ
う〜〜〜ん。。。
ハカセ
ハカセ
ありゃ!いまいち納得できとらんようじゃな。
お互い意見交換しながら一緒に考えてみよう。

“幸せに生きる”とは

ハカセ
ハカセ
マナブは“人生の目的”をどう捉えておるんじゃ?
マナブ
マナブ
うーんとね!

不幸になりたい人はいなくても、たとえば
「恋人とか友だちとかいろんなものを犠牲にしても、おれはプロのミュージシャンで成功するんだ!」
ていうおっきな夢を持ってる人もいるでしょ?

だからこの人にとっての“人生の目的”は”成功すること”とか“夢を叶えること”なのかなって。

ハカセ
ハカセ
ほぉ!そんなところまで考えを深めておったのか。
わしがマナブくらいの年齢ではそこまで考えつかなかったものじゃよ。
マナブ
マナブ
えへへ。

人それぞれ“幸せの形”がある

ハカセ
ハカセ
いまマナブが言ってくれたことに重要な要素が含まれておる。
それは価値観じゃ。

“価値観”とは、
「自分にとってなにが大切か」
「どんなことを大切にしているか」
という“物事の価値についての考え方”のことじゃ。

マナブ
マナブ
うんうん。
ハカセ
ハカセ
ひとりひとり大事にしてるものがちがうから、当然“価値観”は人それぞれになる。
自分の大事にしているものによって、自分の求める理想像が決まるんじゃな。

つまり、価値観は人それぞれじゃから、理想像も人それぞれになるんじゃ。

マナブ
マナブ
理想像って夢のことだよね。

。。。。あ!そうか!
だからハカセさっき“幸せの形”って。。。

ハカセ
ハカセ
わしが伝えたいことに気づいてくれたようじゃな。

そうなんじゃ。
理想像がひとりひとりちがうから、“幸せの形”もまたひとりひとりちがう

ひとりひとりの“幸せの形”があるんじゃよ。

マナブ
マナブ
おぉ!
ハカセ
ハカセ
じゃから、そのミュージシャンを目指す男性のケースじゃと、プロのミュージシャンとしての成功を目指すことこそが彼にとっての“幸せの形”ということじゃな。

どうじゃろう?
伝わったじゃろうか?

マナブ
マナブ
うん!伝わったよ!
ハカセが最初に言ってた
「”人生の目的”は”幸せに生きること”」
ていうのやっと納得できた!

幸せに生きるために

マナブ
マナブ
じゃあさ、自分の“幸せの形”ってのを探せばいいってこと?

自分にとっての“幸せの形”を見つける

ハカセ
ハカセ
そのとおりじゃ。
幸せな人生を送るためには、自分にとっての“幸せの形”を見つけることじゃ。
“自分らしい人生”を送る、とも言い換えられるじゃろう。
マナブ
マナブ
でもさ。。。
なんか“幸せ”ってもの自体がふんわりしてない?
ぼくもたまに“幸せ”を感じるときはあるけど「“幸せ”ってなに?」って聞かれるとよくわかんないかも。

幸せ”って“満足”みたいなもの?

そもそも“幸せ”とは

ハカセ
ハカセ
そうじゃな。
“満足”と“幸せ”はまったく同じものではないんじゃが、たしかにとてもよく似ておる。
“満足”は“幸せの一部”と捉えてよいじゃろうな。
マナブ
マナブ
“幸せの一部”?
ハカセ
ハカセ
そうじゃ。

“幸せ”は自分の心が満たされたときに感じるものじゃ。
一方、“満足”は自分の欲求や要求が満たされたときに感じるもの。

“満足”の場合、心の一部も満たされるんじゃが、頭の中で考えていることや思っていることが実現する、という意味じゃとどちらかといえば頭のほうが満たされておる状態じゃろうな。

うれしさや喜びといったポジティブな感情が生まれるという意味ではどちらも共通しておる。
その感情が“幸せ”のほうが“満足”よりも大きくて、心の全体で感じておるような状態じゃろうな。

じゃから“幸せ”というものは自分の心が基準なんじゃ。

マナブ
マナブ
自分の心。。。
ハカセ
ハカセ
“幸せ”自分の心だけが知っておるもの
目に見えるわけじゃないから、自分がどのくらい“幸せ”かなんて、他人はもちろんじゃが、自分自身ですらカンタンには把握できないんじゃよ。

じゃからまだ“幸せの形”が定まっていないマナブが「幸せはふんわりしたもの」と感じるのはそのとおりなんじゃ。

マナブ
マナブ
そっか、“幸せ”ってもともとそういうものなんだね!
ハカセ
ハカセ
そうなんじゃよ。

そもそも幸せ“手に入れるもの”ではなく“感じるもの”じゃ。
“幸せの形”明確な輪郭りんかくがあるわけではない

それゆえに繊細せんさいに感じ取る必要があるんじゃ。

ハカセ
ハカセ
じゃから言ってしまえば、大きな目標を掲げてその目標を達成したとしても必ず“幸せ”になれるかどうかはわからない、ということでもあるんじゃ。
マナブ
マナブ
え!!!どういうことさ!
ハカセ
ハカセ
“幸せ”というものは目標の達成や条件のクリアによって必ず感じられるものではないんじゃよ。
イメージとしては“自ら掴み取りに行く”というより“じんわりとにじみ出てくるのを待つ”という感じじゃな。
マナブ
マナブ
ん〜〜〜〜〜!
じゃあどうすればいいの?!
なんにもできることないんじゃ。。。
ハカセ
ハカセ
“幸せ”が生まれやすい環境を作ることはできるじゃろう?
じゃから日常の中で自分が幸せを感じられる瞬間を自分自身で作ってあげるんじゃ。
マナブ
マナブ
どうやって?

ハカセが考える“4つの幸せ”

ハカセ
ハカセ
まずは自分が求めている“幸せの形”を理解することじゃ。

わしは大きく分けると4つの幸せがあると考えておる。
“五感の幸せ”
“活動の幸せ”
“生存の幸せ”
“つながりの幸せ”
じゃ。

マナブ
マナブ
そうなの。。。?
じゃあ「いま幸せだなぁ」って感じたらこの4つのどれかってこと?
ハカセ
ハカセ
うむ。そういうことじゃな。
1つのときもあるし、2つや3つ同時のときもある。

たとえば旅行なんかは複数の幸せじゃな。
現地の美味しいものを食べて、現地の人と交流して、普段やらないことを体験して、旅行というものの中でいろいろな種類の幸せを感じられるじゃろう。

マナブ
マナブ
2つとか3つのときもあるんだね。

じゃあさ、物を集めてる人はどの幸せなの?
スニーカー集めてる人とか推しのグッズ集めてる人いるでしょ?

ぼくもポケモンカード集めてるんだけどさ!

ハカセ
ハカセ
物を収集する人、いわゆるコレクターのことじゃな。

そういう人は“活動の幸せ”“五感の幸せ”じゃな。

手に入れにくいものを入手する“達成感”。
そして、それが集まっていく“目で感じる喜び”。“眼福がんぷく”というやつじゃな。

この2つの幸せを感じておるはずじゃ。

マナブ
マナブ
へぇーそういうことなんだ!
ハカセ
ハカセ
どの幸せにどのくらい幸せを感じるかは人それぞれじゃ。

美味しいものを食べている時に幸せを感じる人。
休みの日に思う存分寝た時に幸せを感じる人。
大きなことを成し遂げる時に幸せを感じる人。
大切な人と時間を過ごしてる時に幸せを感じる人。
とさまざまじゃ。

それがひとりひとり“幸せの形”がちがう、ということなんじゃ。

マナブ
マナブ
それがみんななりたい“幸せ”がちがうってことなんだね!
ハカセ
ハカセ
そのとおりじゃ。

じゃから、
自分とっての“幸せの形”を理解した上で
自分が幸せを感じやすい時間だったり空間だったり状況だったりを自分自身で作ってあげる

ということが大事なんじゃよ。

マナブ
マナブ
なるほど!
ハカセ
ハカセ
ここまでわしが伝えたいことは伝わってるじゃろうか?
マナブ
マナブ
うん!伝わっているよ!
なんか“幸せ”っていうもののイメージがだんだん湧いてきたかも!
ハカセ
ハカセ
そうかそうか!
“幸せ”のイメージが掴めてきておるようでなによりじゃ。

注意点1:成功=幸せではない

ハカセ
ハカセ
2つ気をつけてほしいことがあるからそれを伝えておこう。

気をつけてほしいこと1つ目は、
“成功”と“幸せ”は別物、ということじゃ。

“成功すること”と“幸せになること”はイコールではないんじゃ。

マナブ
マナブ
あれ?でもさっきハカセ「成功を目指すのが“幸せの形”」って言ってなかったっけ。
ハカセ
ハカセ
ミュージシャンのたとえ話のときじゃな。
たしかにわしはそう言った。

じゃが、それは彼にとって“プロのミュージシャンとしての成功を目指す”ということが“自分らしい人生”であるからじゃ。

“成功すること”夢や目標にはなっても、それが“幸せになること”とイコールにはならんのじゃよ。

マナブ
マナブ
うぅ、難しくなってきた。。。
ハカセ
ハカセ
ありゃりゃ。
じゃあわかりやすく“成功者”という言葉にしよう。

マナブは“成功者”と聞くとどんなイメージじゃ?

マナブ
マナブ
んーとー。。。
スポーツとか音楽とかでキラキラ活躍してる人だったり、
会社の社長でお金いっぱい持ってる人かな。
みんながあこがれる人って感じ!
ハカセ
ハカセ
そうじゃな。
わしもおんなじようなイメージじゃ。

“成功者”には定義があるわけじゃないが、一般的には目標を達成した人や地位名声・富を得た人などを指すじゃろう。

では、自分も他人も認める“成功者”とはどんな人じゃろう?
わしは“目標達成した人”のことを“成功者”と呼ばないと思うんじゃ。

マナブ
マナブ
なんで?
その人も成功者って言えるんじゃない?
ハカセ
ハカセ
極端な話にはなるんじゃが、たとえば「毎日早寝早起きをする」とか「遅刻をしない」といっただれでも達成できるような小さな目標を掲げてそれを達成したとしても、周りはその人のことを成功者と呼ばんじゃろう?
目標が小さければ周りは“成功者”と認識できないんじゃ。
マナブ
マナブ
えー!
それってちょっと極端すぎない?

じゃあ“成功”ってなんなのさ!

ハカセ
ハカセ
これを見てほしいんじゃ。
これは“成功”と“幸せ”のちがいをまとめたものじゃ。
マナブ
マナブ
これが“成功”と“幸せ”のちがうところ?
ハカセ
ハカセ
そうじゃ。
注目してほしいのはそれぞれのいちばん下にある“基準”のところじゃな。

成功“他人と自分の比較”が基準となるんじゃが、幸せ“自分の心”が基準なんじゃ。

マナブ
マナブ
あ!“自分の心”が基準
さっき言ってたやつだ!
ハカセ
ハカセ
そうなんじゃ。

どれだけ成功して他の人より裕福であろうと自分の心が満たされなければ幸せではないし、たとえなんの成功もせずに平凡な生活を送っていても自分らしく生きられてその生活に自分自身が満足できていればじゅうぶん幸せなんじゃ。

つまり、周りの人がどうであろうと関係なくて、自分自身の心が満たされているかどうかで自分の幸せが決まる、ということなんじゃ。

マナブ
マナブ
自分自身の心が満たされているか。。。
ハカセ
ハカセ
もし自分にとっての“幸せの形”を描かないまま、他人との比較ばかりを気にしているとどうなるじゃろう?

掲げていた目標を達成して成功者と呼ばれるような状態になったとき、「あれ、自分はなんのためにこんなに頑張ってたんだっけ?」と努力の目的がわからなくなりその先の人生の行く末を見失う。

心に大きな穴がぽかんとあいたようにむなしくなってしまうんじゃ。

マナブ
マナブ
えぇ。。。
じゃあさっきのミュージシャンはどっちなの?

プロのミュージシャンになれたとき幸せなの?
それともむなしくなっちゃう?

ハカセ
ハカセ
ああ、ミュージシャンの彼か。
彼の場合はどちらのケースもあり得るじゃろう。

彼の夢は
「おれはプロのミュージシャンで成功するんだ!」
じゃ。

じゃから、
“ミュージシャン”が目的なのか
“成功”が目的なのか
そこが分かれ目じゃな。

マナブ
マナブ
てことは。。。
“ミュージシャン”が目的なら幸せだけど
“成功”が目的ならむなしくなっちゃう

ってこと?
ハカセ
ハカセ
そのとおりじゃ。
マナブ
マナブ
そうなんだ。。。
じゃあ“成功”ってダメなものなんだね。
ハカセ
ハカセ
いやいや!そうではないぞ。

“成功”というもの自体は決して悪いものではない
「人より努力して、人より大きな成果を出したい!」という志はとても誇るべきものじゃ。

わしがマナブに知ってほしいのは、“成功”“幸せ”になる為の手段、ということじゃ。

マナブ
マナブ
“幸せ”になる為の手段?
ハカセ
ハカセ
そうじゃ。

わしはマナブに
「せっかく頑張ってやっと成功したのになんで幸せじゃないんだろう」
とはなってほしくないんじゃ。

マナブ
マナブ
。。。。
ハカセ
ハカセ
マナブよ、イメージしてごらん。

“どのくらい幸せか”
“どのくらい大切にしているか”
“どのくらい信頼しているか”
“どのくらい愛しているか”
本当に大切なものというのは数字にできないもののほうが多いじゃろう?
そういう心の豊かさは測れないんじゃ。

逆に成功は数字にしやすい
たとえば“全国1位”だったり“売上1億円達成”だったり。
数字として見えるから手ごたえは感じやすいじゃろう。
じゃが目先の数字ばかりにとらわれていると本当に大切なものを失ってしまう。

あくまでも人生の目的は“幸せ”になることじゃ。
“成功”を目標にすることはあっても、目的にしてはいけないんじゃ。

マナブ
マナブ
人生の目的は“幸せ”になること。。
結局そこに戻るんだね。
ハカセ
ハカセ
そういうことじゃ。

じゃからもし比べるとしたら
“他の人”と比べるのではなく、自分が将来なりたい“理想の自分”と比べるんじゃ。

“成功したい気持ち”は大事
それよりもっと大事なのが“成長したい気持ち”なんじゃ。

その気持ちを大切に持つことで“幸せ”に近づけるじゃろう。

注意点2:社会人としての正解=自分の幸せとは限らない

ハカセ
ハカセ
気をつけてほしいことの2つ目。
それは“幸せな未来像”の思い込みじゃ。
マナブ
マナブ
思い込み?
ハカセ
ハカセ
うむ。

たとえば
「一流大学に進学して、大手企業に勤めて、結婚して、家庭を持つんだ!」
と目指しておる高校生の青年がいるとしよう。

周りの人たちはその青年にどういうイメージを持つじゃろう?

マナブ
マナブ
そんなのカンタンだよ。
そりゃ親とか先生もみんなその青年のこと「立派な子だ」って思うでしょ!
友だちだってみんな「アイツはえらいよ」って言うんじゃない?
ハカセ
ハカセ
そうじゃな。
おそらくマナブの言うとおりじゃろう。

じゃがその青年にとってそれは本当に幸せな人生なのか?と思うんじゃよ。。。

マナブ
マナブ
ちょっと!なになに!
怖いこと言わないでよ!

どういうこと??

ハカセ
ハカセ
大事なのは、青年本人が本当になりたい“理想の自分”なのかどうかじゃ。

“一流大学に進学して、大手企業に勤めて、結婚して、家庭を持つ”ということが“幸せな未来像”というイメージがあるじゃろう。
わしはそれがステレオタイプじゃと思っておるんじゃよ。

マナブ
マナブ
ステレオタイプ?
ハカセ
ハカセ
ステレオタイプとは、多くの人たちに浸透しんとうしているイメージのことじゃ。

要するにその青年は社会や周りの大人たちから“幸せな未来像”のイメージを植え付けられてしまっておる可能性があるんじゃよ。

マナブ
マナブ
そんな。。。

だってその青年が本当に「そういう大人になりたい!」と思ってる場合だってあるでしょ?

ハカセ
ハカセ
もちろんじゃ。

それが本人にとってのいちばんの“幸せの形”ならまったく問題はない。
自分が「どうしたいか」「どうなりたいか」というイメージを持っておくことが大事なんじゃ。

もしそのイメージがないときに、親や教師から“一流大学に進学して、大手企業に勤めて、結婚して、家庭を持つこと”が“立派なこと”と言われるとどうなるじゃろうか?

おそらく多くの場合が「じゃあこれが自分の進むべき道だ!この道を進めばきっと幸せになれるんだ!」と思い込んでしまうじゃろう。
その道が自分の“幸せの形”に近づく道ではない可能性のほうが高いんじゃよ。。。

マナブ
マナブ
えぇ。。。
じゃあ思い込まないようにするにはどうすればいいのさ!
ハカセ
ハカセ
自分が本当に
「この人生の選択に納得できるか」
ということを自分自身に問いかけてほしいんじゃ。

もし「この道じゃない」と少しでも感じたのなら、自分が進むべき道はどんな道かをとことん考える。

自分の中にある、自分の中にしかない、自分にとっての“幸せの形”
それに真剣に向き合ってほしいんじゃよ。

マナブ
マナブ
自分にとっての“幸せの形”。。。
ハカセ
ハカセ
念のために確認しておきたいんじゃが、
前に教えてくれたマナブの夢はマナブ自身が考えたものでまちがいないじゃろうか?
マナブ
マナブ
うん!まちがいないよ!
ハカセ
ハカセ
そうか、それなら安心じゃ。
じゃあこのまま進めよう!

先人たちの”死に際の後悔”から学ぶ

マナブ
マナブ
でも、ぼく自分に自信がないからなぁ。。。
たとえばこれから先、人生の大きな分かれ道があるってときに、どの道を選んでも後悔しちゃいそうな気がするんだ。
ハカセ
ハカセ
マナブの気持ちはよくわかる。
わしだって過去に人生の選択でまちがえてしまったことは何度もあったからな。
マナブ
マナブ
えっ。。。ハカセが?
ハカセ
ハカセ
わしだけじゃないぞ。
過去に生きた先人たちだってそうじゃ。
後悔を残したまま人生を終えたという人もたくさんおるんじゃよ。
マナブ
マナブ
そうなんだ。。。
かわいそう。。。
ハカセ
ハカセ
そうじゃな。
じゃからこそ彼らよりも未来を生きておる現代のわしらはその教訓を活かすべきじゃ。

長い歴史の中で、先人たちが死ぬ前にどんなことに後悔したのかを知る。
そこから学べることがあると思うんじゃ。

マナブ
マナブ
死ぬ前の後悔。。。。
どんなことを後悔しちゃったの?
ハカセ
ハカセ
わしが聞いたことを話そう。
たくさんの患者さんの最期を看取みとった医師のお話じゃ。

みな死にぎわにいちばん後悔したと言っていたこと。
それは、“自分に正直に生きなかったこと”じゃったそうじゃ。

マナブ
マナブ
自分に正直に。。。。
ハカセ
ハカセ
自分にとって大切なものに真剣に向き合い、人生の時間の多くをその大切なものに注ぐ。
自分の価値観から作る“自分らしい人生”じゃ。
マナブ
マナブ
自分の価値観から作る。。。
“自分らしい人生”?
ハカセ
ハカセ
そうじゃ。

さっき言ったとおり、価値観は“自分にとってなにが大切か”というもの。

自分の価値観は自分のものでありながら、自分自身でも気づくのが意外と難しいものなんじゃ。
失って初めてその価値に気づくこともある。
そのくらい気づくのが難しいからこそ、自分の価値観を自分で見つける必要がある。

自分にとってなにが大切かを自分自身で理解できておらんことには、それを大切にすることはできないじゃろう?

マナブ
マナブ
たしかに。。。。
ハカセ
ハカセ
さっきのミュージシャンの彼のように、まずは自分にとっての大切なものを見つけること
“自分らしい人生”にするためにはそこから始まるんじゃ。
マナブ
マナブ
ぼくにとっての大切なものを見つけるってとこが最初なんだね!

“自分らしい人生”を送るために

マナブ
マナブ
“自分らしい人生”がいいってのはわかったんだけどさ、
もうちょっと“自分らしい人生”ってものがなんなのか教えてほしいな。

どうやったら“自分らしい人生”になるのかとかさ!

ハカセ
ハカセ
そうじゃな、それも話しておこう。

おさらいじゃが、
“自分らしい人生”はみなちがう、ということ。
自分にとってなにが大切かという“価値観”、
自分がどうありたいかという“夢”、
これらはだれひとりとしておんなじじゃない、ということ。

ここまでは大丈夫じゃろうか?

マナブ
マナブ
うん!ばっちり!

ハカセ考案の“生き方ピラミッド”

ハカセ
ハカセ
よし!

“自分らしい人生”を送るためにどうすればいいか
マナブがいちばん気になるところじゃろう。

わしが長年かけてたどり着いた結論がこれじゃ。

マナブ
マナブ
なにコレ!
なんかわかんないけどすごそう!
ハカセ
ハカセ
これはわしが考えた“生き方ピラミッド”というものじゃ。
マナブ
マナブ
おー!“生き方ピラミッド”!
どういうものなの?
ハカセ
ハカセ
このピラミッドは“自分らしい人生”を送るために必要な要素で構成されておる。

上から順に見て
1段目が夢
2段目が価値観
3段目が才能(得意なこと)
4段目が知識・スキル
じゃ。

上にあるものほど、自分の人生にとって欠かせない重要なものと思ってよいじゃろう。

マナブ
マナブ
上のほうにあるのが重要なんだね!
このピラミッドってだれでも使えるの?
ハカセ
ハカセ
もちろんじゃ。
“生き方ピラミッド”はだれでも使えるものじゃよ。
自分らしい人生を送るためにはみなこの構成になるからな。

要するに、
自分らしい人生を送るために
必要な要素や重要度はみなおんなじ
“夢”はなにか
“価値観”はなにか
“才能”はなにか
“知識・スキル”はなにか
といった中身だけがみなちがうということじゃな。

マナブ
マナブ
へぇー!これ便利そう!

“生き方ピラミッド”のてっぺんが“夢”ってことだから。。。
じゃあ夢を叶えた姿=“自分らしい人生”ってことだよね?

ハカセ
ハカセ
いんや、それはちとちがう。
マナブ
マナブ
え?!なんでさ!
“自分らしい人生”を送るためのピラミッドなんでしょ?
ハカセ
ハカセ
それは合っておる。
微妙にちがいがあるんじゃよ。

“旅行”をイメージしてみてほしいんじゃ。

たとえば「アメリカ旅行をして自由の女神を見に行くんだ!」という人がいるとする。
その人は自由の女神の見えるところまでヘリコプターみたいなものを使ってピンポイントで行って帰ってくるということをするじゃろうか?

おそらくしないじゃろう。いくらお金があってもな。
それでは旅行にならんのじゃよ。

マナブ
マナブ
。。。。?
ハカセ
ハカセ
このたとえじゃと、
“自由の女神を見に行くこと”目標
“自由の女神を見に行くためのアメリカ旅行”目的
なんじゃ。
マナブ
マナブ
ん〜〜〜ぜんぜん話が見えてこないけど。。。
このたとえ話は“自分らしい人生”にどうつながるの?
ハカセ
ハカセ
おっと、ピンときておらんか。

話を戻すとじゃな、
“夢”人生の目標
“夢を持って生きること”人生の目的
になる。

つまり、
自分の“生き方ピラミッド”を作った上で、そのてっぺんにある夢を目指すこと自体が“自分らしい人生”
ということなんじゃよ。

マナブ
マナブ
夢を目指すこと自体が。。。
“自分らしい人生”?
ハカセ
ハカセ
そうじゃ。

というのは「自分はこうなりたいんだ!」という理想のイメージのことじゃ。

夢を叶えて理想の自分になれたのなら、もちろんそれは素晴らしいことじゃ。
じゃが、本当は“夢を持って生きる”ということに意味があるんじゃ。

自分の持つ夢を叶えるために考えて行動し続けること
それこそが、“自分らしい人生”であり、幸せに生きること
つまり、“人生の目的”じゃと言えるじゃろう。

マナブ
マナブ
夢を叶えるために考えて行動すること。。。
ハカセ
ハカセ
夢を叶えるためにはまず理想の自分のイメージをしっかり描くこと
自分がどうなりたいのかをまず知る必要があるんじゃ。

自分が向かうべき先のイメージを描かないことには、そこに目指すことができないからな。

じゃからそのイメージをもう描けておるマナブは、その時点でマナブ自身の力で自分の人生を一歩前に進められておるんじゃよ。

マナブ
マナブ
てへへ〜照れちゃうな〜
なんにも出ないよ?
マナブ
マナブ
ぼくの生き方ピラミッドを作るにはどうしたらいいの?
ハカセ
ハカセ
まずは自己分析をして、自分のことを知ることじゃ。
さっき気づくのが難しいと言った“価値観”も自己分析で知ることができるんじゃよ。

自己分析に関しては、わしのプランではマナブが高校生になったら一緒にやるつもりじゃ。

マナブ
マナブ
ぼくが高校生のときだね!わかった!

自己分析かぁ!
自己分析で知りたいことって生き方ピラミッドの中身ってこと?

ハカセ
ハカセ
そうか、そこも気になるんじゃな。
少しだけ話しておこうか。

自己分析で知りたいことは、
自分は何が好きで、
何が得意で、
何が大事で、
どうありたいか。

つまり、
“好きなこと”
“得意なこと”
“価値観”
“夢”
の4つじゃ。

マナブ
マナブ
あれ?
でもこれ、生き方ピラミッドの中身とちがくない?

生き方ピラミッドにある“知識・スキル”がないよ。
それに“好きなこと”ってのも増えてるし。

ハカセ
ハカセ
うむ。当然の疑問じゃな。

まず“知識・スキル”に関してじゃ。
“知識・スキル”というものは“夢”を叶えるために必要なものじゃ。
あとから身につけるもので、初めから持っているものではないから、自己分析で知るものではないんじゃよ。

“好きなこと”に関しても理由があるんじゃが、“ライフプラン”のことに関わるんじゃ。
近いうちに“ライフプラン”の話をするから、この理由を話すのはそのときでもいいじゃろうか?

マナブ
マナブ
うーん、ちょっと気になるけどわかった!
マナブ
マナブ
ねぇハカセ、生き方ピラミッドのこともうちょっと聞いてもいい?
右側にあるやつなんだろうって思ってさ。

ビジョンは夢の話のときに教えてくれたけど、他のはなにかなって!

ハカセ
ハカセ
ああ、これか。

これはピラミッドの中のそれぞれの要素をもっと強力なものに変換させられるんじゃ。

自分にとって、
“夢”“ビジョン”となり、
“価値観”は信念となり、
“才能”と“知識・スキル”
“強み”となる。

マナブ
マナブ
強力なもの?!
すごい!パワーアップできるんだ!
ポケモンの進化みたい!
マナブ
マナブ
じゃあ右側のも必要ってことだよね?
ハカセ
ハカセ
あったほうがよいじゃろう。
これらがあるとより“自分らしい人生”に近づくことができるからの。

“ビジョンを目指すこと”を、“目的地を目指すこと”に置き換えるとイメージしやすいじゃろう。

“目的地”“ビジョン”
“地図”“価値観”
“コンパス”“信念”
になるんじゃ。

マナブ
マナブ
へぇー面白い!
“強み”はなにになるの?
ハカセ
ハカセ
“強み”はそのまま“強み”じゃ。

まあしいて置き換えるなら、
“目的地にたどり着くための能力”
といったところじゃな。

ハカセ
ハカセ
自分にとっての
ビジョン(目的地)と
価値観(地図)と
信念(コンパス)
が明確になったなら、その次に必要となるものがある。

そのひとつが今度話す“ライフプラン”なんじゃ。
“目的地までのルート”となるものじゃな。

それと、もうひとつは“スモールゴール”
“目的地までのあいだの道しるべ”となるものじゃ。

マナブ
マナブ
目的地までのルート道しるべ
この2つあるとどう役に立つの?
ハカセ
ハカセ
この2つは自分と“ビジョン”をつなげてくれるものじゃ。
“ビジョン”の達成が実現しやすくなるんじゃ。
つまり、夢を叶いやすくしてくれる、ということじゃな。

じゃからとっても重要なものなんじゃよ。

マナブ
マナブ
夢が叶いやすくなるの?!
めっちゃ大事じゃん!

なんで生き方ピラミッドの中にないの?

ハカセ
ハカセ
“ライフプラン”“スモールゴール”“ビジョン”とセットなんじゃよ。
この2つがない“ビジョン”は“ビジョン”とは呼べないじゃろう。
マナブ
マナブ
そうなんだ。
ハカセ
ハカセ
まとめると
目的地となる“ビジョン”
道しるべとなる“スモールゴール”
ルートとなる“ライフプラン”
コンパスとなる“信念”
地図となる“価値観”
じゃ。

これらが自分らしい人生を送るための必要なすべてじゃよ。

マナブ
マナブ
思ってたよりいっぱいあるけど、必要なものがわかったからちゃんと夢が叶うんじゃないかって気がしてきたよ!

価値観と信念のそれぞれの役割

マナブ
マナブ
ちょっと気になったんだけど、
“価値観”は地図で
“信念”はコンパスでしょ?

この2つ似てない?
どっちかだけじゃダメなの?

ハカセ
ハカセ
おぉ、そうじゃな。
たしかにこの2つはよく似ておる。

わしはどちらも必要じゃと思っておるんじゃが、たしかに自分の価値観がしっかり理解できておるなら価値観のほうだけでもいいかもしれんな。

改めて“価値観”と“信念”のちがいを整理しようか。

マナブ
マナブ
わかった!
ハカセ
ハカセ
なんども言っておるんじゃが、
“価値観”「自分にとってどのくらい大切なもの」というものじゃな。

それに対して、
“信念”「自分にとってこれが正しいんだ!」というもの。

ここまではよいな?

マナブ
マナブ
うん、大丈夫!
ハカセ
ハカセ
うむ。
じゃあそれぞれをもう少しくわしく見ていこう。

まずは“価値観”じゃ。
自分の人生にとってどのくらいの価値かを表すもの、それが“価値観”。

いわば“自分ものさし”じゃな。
自分がそのものに対して“丁寧に扱いたい”と思う気持ちがどのくらいあるかを測ってくれるもの

“価値観”の具体例としては、
「家族との時間を大切にしたい」
「健康的な生活を大切にしたい」
「自由な生き方を大切にしたい」
などがある。

マナブ
マナブ
“自分ものさし”。。。
ハカセ
ハカセ
次に“信念”じゃ。
“信念”とは、自分の人生にとって正しいかどうかを表すものじゃ。

こっちは“自分ルール”と言えるじゃろう。
自分の考えや行動が“正しい”か“まちがい”かをジャッジしてくれるもの

“信念”の具体例は、
「人の信頼を裏切らないこと」
「どんな人にでも尊敬の心を持つこと」
「自分に嘘をつかないこと」
などじゃな。

ハカセ
ハカセ
人生ではいろいろなことが起こる。
中には人生の分かれ道となる大きな選択をすることもあるじゃろう。

そのときに
自分にとっての価値を測ってくれる“自分ものさし”(価値観)
自分が行こうとする道が“正しい”か“まちがい”かジャッジしてくれる“自分ルール”(信念)
この2つどちらもあったほうが、より豊かな人生に送れるじゃろうからわしはどちらも必要と思ったんじゃよ。

マナブ
マナブ
“価値観”と“信念”はどっちも大事なんだね!よくわかった!
マナブ
マナブ
やっぱり片っぽだけにするのやめるよ!

行き着く先は“他者貢献”という生きがい

マナブ
マナブ
そういやさっきの“生き方ピラミッド”でさ、ピラミッドよりも上にあった他者貢献たしゃこうけん”ってなに?
ハカセ
ハカセ
ほぉ、そこが気になったか。
すごく難しい話になってしまうからまだ話さないつもりじゃったが、せっかくじゃから話そうか。
できるだけシンプルに説明するがそれでもいいか?
マナブ
マナブ
うん!いいよ!
ハカセ
ハカセ
“幸せな人生”を突き詰めていくと、最終的に行き着くのが“他者貢献”
“他者貢献”とは、自分の強みを活かして人のためになる行動をすることじゃ。

これは綺麗事でもなんでもなく人に備わってる欲求なんじゃ。
誰かを楽しませたい、喜ばせたい、幸せにしたい、役に立ちたい。
そういう欲求じゃ。

人や社会に貢献することがなによりも幸せだと思える
最終的にはみなそこに行き着くものなんじゃよ。

マナブ
マナブ
ボランティアとかそういうこと?
ハカセ
ハカセ
そうじゃな。
ボランティア活動も立派な他者貢献じゃ。

さっき言ったとおり、“夢を持って生きる”ことが“自分らしい人生”じゃ。
じゃから“夢を持って生きる”ということはとても素晴らしい、それにはたしかなことじゃ。

夢がどういうものかは人それぞれじゃが、多くの場合が夢は“自分のため”にある

“人のため”にある他者貢献は、夢を持って生きることより大きな幸せを感じることができるんじゃ。

マナブ
マナブ
夢を持って生きることよりおっきな幸せ。。?
ハカセ
ハカセ
そうなんじゃ。

“自分のため”だけに生きる人生でも、努力が実って大きな成功をしたり富を得たりすることである程度は幸せになれる

じゃが、それでは限界があるんじゃ。
あるところまで行くとどれほどの成功を成し遂げようともどれほどの富を得ようともそれ以上心が満たされることはないじゃろう。

マナブ
マナブ
え。。そうなんだ。。。
ハカセ
ハカセ
“生き方ピラミッド”の頂点にあるのが“夢”じゃ。

だれしも初めはその頂点を目指したい。
それが“自分らしい人生”じゃからの。
「自分の夢を叶えたい」「自分が幸せになりたい」という“自分のための生き方”じゃ。

夢をひとつ叶えて、また次の夢も叶えて。
それをくり返していくといずれは“自分のための生き方”が満たされる。
“生き方ピラミッド”の頂上まで登り切った状態じゃ。

頂点の先にあるのがこの“他者貢献”

登り切ったあと、そこからは“自分らしい人生”が「人や社会のためになりたい」「人を幸せにしたい」という“人のための生き方”になる。
“夢”から“他者貢献”へと切り替わるんじゃ。

“他者貢献”自分の幸せとなり、自分の“生きがい”となる。
「これが自分の存在意義使命なんじゃないか」と感じるものなんじゃよ。

マナブ
マナブ
自分の。。使命。。。
なんかカッコイイね!
ハカセ
ハカセ
ふぉっふぉっふぉ。そうじゃな。

まあ自分の存在意義や使命じゃが、初めのうちはいくら探しても遠すぎて見えてはこないじゃろう。
自分の“生き方ピラミッド”が完成したら、おのずとその先にある”他者貢献”の輪郭がぼんやり見えてくるはずじゃ。

まずはいまのマナブにとって“自分らしい人生とはなにか”というところからこれから一緒に考えていこう。

マナブ
マナブ
うん、わかった!そうする!

【結論】幸せに生きる方法とは

マナブ
マナブ
あれ、ハカセちょっと待って!
“幸せ”のこといっぱい教えてもらったんだけどさ、最初のほうちょっとあやしいかも。

“人生の目的”“幸せに生きること”で、
“幸せに生きる方法”は。。。
結局なんだっけ?

ハカセ
ハカセ
おーそうかそうか。
いっぺんにたくさんのことを伝えてしまったからな。

“幸せに生きる方法”は、“自分らしい人生を追求して、自分が幸せを感じやすい環境を自分自身で作ること”じゃよ。

いったんここまでをまとめておこう。

マナブ
マナブ
まとめてくれてありがとう!

そっか!
“幸せな人生”を送る方法は、“自分らしい人生を追求して、幸せを感じやすい環境を作ること”だね!覚えた!

ハカセ
ハカセ
人によっては「“幸せに生きること”なんて頭で考えるようなことではない」という人もいるじゃろう。

じゃが、“自分にとっての幸せな人生とは何か”について真剣に向き合って考えることで、まちがいなく幸せな人生に近づくとわしは信じておる。

じゃからマナブもわしとおんなじ考えでよいのなら、自分にとっての“幸せ”とはなにかを今後マナブと一緒に考えていきたいと思うんじゃがどうじゃろう?

マナブ
マナブ
ぼく、ハカセとおんなじがいい!
だから自分の“幸せ”のことをこれからも考えることにするよ!

マナブの悩み

マナブ
マナブ
ねぇハカセ、自分らしい人生についてひとつ聞いてもいい?
ハカセ
ハカセ
もちろんじゃ。どんなことじゃ?

やりたいことが決められない

マナブ
マナブ
こんな大人になれたらっていう自分のなりたい大人のイメージは描けてるんだけど、将来の“やりたいこと”が自分でもよくわからなくて。。。
YouTuberっていう夢も“本当にやりたいこと”なのか自分でもよくわかってないし。
ハカセ
ハカセ
自分の“本当にやりたいこと”がわからなくて悩んでおるんじゃな。

なぜやりたいことが定まらないのか
それは“やりたいこと”というものは自分自身でもなかなか把握が難しいものなんじゃ。

マナブ
マナブ
難しい?どういうこと??
ハカセ
ハカセ
いろんなものが混ざり合っておる可能性があるんじゃよ。

たとえば
面白そうだから“やりたい”
自分が好きだから“やりたい”
自分が得意ですぐ成果が出るから“やりたい”
自分にとってお得だから“やりたい”
流行っててみんなやってるから“やりたい”

これらは全部“やりたいこと”じゃ。
こんなふうにいろんなケースがあるから「自分の本当にやりたいことってなんだろう」と定まらんのじゃよ。

マナブ
マナブ
うぇ〜そうなんだぁ。。
ハカセ
ハカセ
“やりたいこと”はとても大切じゃ。
本当の自分が求めておることじゃからの。

心の赴くままにやりたいことをやる
というのは、
“自分に正直でいること”
“自分らしい人生を送ること”
につながるじゃろう。

じゃが、若いうちは知識も経験も少ないから判断材料が少ないんじゃ。

自分の“やりたいこと”は自分の心を向き合って時間をかけて見つけていけばいいとわしは思っておる。

マナブ
マナブ
ん〜〜じゃあまだ見つかってないときはどうすればいいの?
だってがんばりたい気持ちはあるんだよ?
でもなにをがんばったらいいのか。。
ハカセ
ハカセ
そうじゃな。
まだやりたいことが見つかっておらんのじゃったら、“好きなこと”と“得意なこと”からやるべきことを定めるとよいじゃろう。
マナブ
マナブ
“好きなこと”と“得意なこと”??
ハカセ
ハカセ
そうじゃ。

“好きなこと”とは
自分の“本能”が根源となった“興味”のこと
“得意なこと”とは
自分の“個性”が根源となった“才能”のこと
じゃとわしは考えておる。

この2つはどちらも自分の人生においてとても重要なものじゃ。

ハカセ
ハカセ
“個性”からなる“得意なこと”基本的には変わらん
じゃが、“本能”からなる“好きなこと”は自分の心の成長や時代の変化なんかによって変わることがあるものなんじゃ。

つまりじゃな、
好きなこと”と“得意なこと”の使い分け方は、
“好きなこと”自分の心を豊かにするものじゃから、自分のために使う
“得意なこと”新しい価値を生み出すものじゃから、人のために使う
これがわしの出した結論じゃ。

マナブ
マナブ
“好きなこと”が自分のためで。。
“得意なこと”が人のため?
ハカセ
ハカセ
そうじゃ。

自分の得意なことを仕事にするというのがいちばん成果が出やすく、世の中のためにもなるし、自分自身もやりがいを感じられるんじゃよ。

ハカセ
ハカセ
じゃから、ひとつだけマナブにお願いがあるんじゃ。
マナブ
マナブ
なに?
ハカセ
ハカセ
こないだ教えてくれたマナブのなりたい大人像じゃが、条件の1つとして「好きなことを仕事をしている」と言っておったじゃろう?
悪いんじゃが、それだけ「得意なことに仕事にしている」に変えることはできるじゃろうか?

もし”好きなこと”を仕事にするとしても、わしとしては初めに”得意なこと”で自分の強みを活かせる環境を作ってからのほうがいいと考えておるんじゃがどうじゃろう。。。?

マナブ
マナブ
「得意なことに仕事にする」ていうのでぜんぜんいいよ!
楽しく仕事できるっていうのがいちばんだからさ!

いまハカセが教えてくれた「“好きなこと”は自分の心を豊かにするから自分のために使う」てのも納得できたし!

ハカセ
ハカセ
おぉ!そうか!それならよかった。
マナブ
マナブ
でもそれよりぼく。。。。
そもそも得意なこととか才能がなんにもないんだ。。。
ハカセ
ハカセ
それなら大丈夫じゃよ!
才能はだれしもあるものじゃからな。
マナブ
マナブ
えぇーーー!ほんと?!
じゃあぼくにもあるの??
ハカセ
ハカセ
もちろんじゃ!
じゃあ次回その話をしよう。
マナブ
マナブ
うん!わかった!

若いうちに知ってほしいこと

ハカセ
ハカセ
今日は少し長くなってしまったからそろそろ終わりにしよう。
じゃが、最後にどうしてもこれだけ話しておきたいんじゃ。
マナブ
マナブ
いいよ!なに?
ハカセ
ハカセ
若いうちに知っておいてほしいことじゃ。

時間の大切さ

ハカセ
ハカセ
よくある議論として、『“お金”と“時間”、どっちが大切か』というテーマがある。
マナブはどちらじゃと思う?
マナブ
マナブ
うーん難しいけど“時間”かなぁ。
なんとなく“時間”って大切にしなきゃいけないものって感じがする
ハカセ
ハカセ
うむ。そうじゃな。
わしも“お金”より“時間”のほうが大切じゃと思っておる。
マナブ
マナブ
やった!あってた!
ハカセ
ハカセ
ふぉっふぉっふぉ。楽しんでおるな。

もちろんこの議論には正解があるわけではない
いろいろな意見や考え方があって良いと思う。
こうやって意見交換することで自分の価値観が見えてくるんじゃよ。

マナブはなぜ“時間”のほうが大切じゃと思うんじゃ?

マナブ
マナブ
うーん。。。
そう聞かれるとなんでだろう?
うまく答えが出せないや。
ハカセ
ハカセ
そうか。
わしは“お金”は“無限”で、“時間”は“有限ゆうげん”じゃからと思っておる。
マナブ
マナブ
ん?逆じゃないの??

だって“時間”って減るって感じしないけど、“お金”は使ったらなくなっちゃうでしょ。

ハカセ
ハカセ
そう考える人が多い。
スーパーで数十円安い店に1時間かけて移動するというのがわかりやすい例じゃな。
そうやってみな時間を切り売りして生活しておる
マナブ
マナブ
そうだよ!
だからこそ“お金”があれば“時間”を短縮できるでしょ?
たとえば食器洗いを自動でやってくれるマシンを買ったらいつも手洗いしてたときより早く終わるとかさ。
ハカセ
ハカセ
食器洗い機のことじゃな。
そういう考え方もある。

じゃが、それは結局“時間”が目的で“お金”が手段になっておるとは思わないか?

マナブ
マナブ
あ。。。ほんとだ。
ハカセ
ハカセ
たしかに“お金”使えば手もとからはなくなる
じゃがれば無限に作ることができる。
稼げばまたいくらでも手に入るものじゃ。

それに対して“時間”過ぎてしまったら二度と手に入らない
形がなくて目に見えないから使ってる感覚がないかもしれんのじゃが。

人生の“時間”は限られておって、どんな人でも必ずいつかは終わりを迎える。
“時間”は“命の代名詞と言えるじゃろう。

マナブ
マナブ
“命の代名詞”。。。
すごく貴重なものなんだね。
ハカセ
ハカセ
ああ、そうじゃ。
少し前に“この壺は満杯か?”の話をしたが覚えておるか?
この壺は満杯か? “この壺は満杯か?”のストーリー 「クイズの時間だ」 教...
マナブ
マナブ
うん、覚えてるよ!
教授が壺の中に順番に岩とか砂利とかを入れて問いかけるやつだよね!
ハカセ
ハカセ
そうじゃな。
自分にとって価値の大きいものにいちばん人生の時間を使うことがなによりも大切、ということを教えてくれる素敵なお話じゃ。
マナブ
マナブ
そういうお話だったよね!
あの話を聞いてすごく考えさせられたし、あらためて時間ってあっという間に過ぎちゃうもんだなって思ったんだ。
ハカセ
ハカセ
そうじゃな。

つまりわしが言いたいことは、
“時間”がどれほど大切なものかを若いうちに知ってほしい
ということじゃ。

ハカセ
ハカセ
時間なんて気がついたら水が流れるようにさらさらと過ぎてしまう。
じゃからこそマナブには。。。時間を大切にしてほしいんじゃよ。。。。。
マナブ
マナブ
ハカセ。。。?

ハカセの失敗談

ハカセ
ハカセ
。。。。わしはな、若いころ周りや社会との協調性を意識しすぎて自分自身を押し込めて生きてきたんじゃ。
そうやって自分を犠牲にしてでも“社会のために生きる”ということをしていれば「自分も周りもみんなが幸せになれる」と思っておったんじゃ。

でもそれはまちがいじゃった。
いつまで経っても心が満たされなくて「この生き方では自分は決して幸せにはなれない」と気づいたんじゃ。

“社会のために生きる”ということは、“自分を殺すこと”じゃなくて“自分を活かすこと”じゃったんじゃ。
それを気づいたときにはもうわしの年齢は40歳くらいじゃったじゃろうか。

じゃから、マナブにわしと同じまちがいをしてほしくないんじゃよ。

マナブ
マナブ
そうだったんだ。。。。
ハカセ
ハカセ
“若さ”というのはなにものにもかえがたい資産じゃ。
マナブには若いうちにいっぱいいろいろな挑戦や経験をしてほしい

全力を出す人に対して笑ったり否定したりする人がいる。
はみ出る人に対して叩いたり冷ややかな目で見る人もいる。

そういう人たちの目を気にしたり波風立たせることを恐れたりし挑戦をやめる人がほとんどじゃ。
周りの協調性を持つことは大事だが空気を読みすぎて自分らしい人生ができなくなってしまうのは本当にもったいないことじゃ。

マナブ
マナブ
そうだね。
ハカセ
ハカセ
じゃが、ピンチこそチャンス
挑戦しない人が多いからこそ成功しやすい。逆転の発想じゃ。

現代の日本にはさまざまなものが溢れてかえっておる。
娯楽なんかもあふれんばかりにあるから溺れやすい時代と言えるじゃろう。

一方で便利なツールも豊富にある
我々にとってはあたりまえにあってありがたみがうすれておるが、昔の人からしたらのどから手が出るほど欲しいものも山ほどあるじゃろう。
そういう恵まれた環境におるのはいまの時代の強みじゃ。

人生の時間は有限じゃ。
じゃからこそ大切な時間を計画的に使うということが本当に大事なんじゃよ。

マナブ
マナブ
大切な時間を計画的に。。。
そっか、だからさっきライフプランってのがあったんだね!
ハカセ
ハカセ
いかにも。

。。。もしかしたらわしが叶えられなかったことをマナブにたくしてしまっているのかもしれん。
そう思ったら申し訳ないな。

重荷になってはおらんか?

マナブ
マナブ
んーん、ぜんぜん!うれしいよ!
ハカセの分までがんばるよ!
これからもいろんなこと教えてね!
ハカセ
ハカセ
それならよかったよ!
もちろんじゃ、これからも一緒にやっていこう!

まとめ

今日のテーマは“人生の目的”について。

「“人生の目的”は“幸せに生きること”」とハカセは言う。

でも“幸せ”には人それぞれの形があるため、
「自分にとっての“幸せの形”を追い求めて
“自分らしい人生”を送ること」
それが“幸せに生きること”であり“人生の目的”である
というのがハカセの考え。

そもそも“幸せ”とはなにか。
ハカセの考える“幸せ”は大きく4つに分けられる。

  • 五感の幸せ
    • 目・耳・鼻・口・肌の感覚によって感じられる幸せ
    • 例:美しい景色を観る、心地良い音楽を聴く など
  • 生存の幸せ
    • 食事や睡眠などの心身の健康によって感じられる幸せ
    • 例:お腹いっぱい食べる、たくさん寝る など
  • 活動の幸せ
    • 思考や行動などの活動によって感じられる幸せ
    • 例:夢中になれることをやる、やりがいのあることをやる など
  • つながりの幸せ
    • 人や動物などの生き物と関わることで感じられる幸せ
    • 例:仲の良い友だちと話す、愛する人と時間を過ごす など

ハカセがマナブに気をつけてほしいことは2つ。

  • “成功”と“幸せ”は別物
  • “幸せな未来像”の思い込み

では、“自分らしい人生”とはどういうものなのか。

ハカセ曰く、“自分らしい人生”とは、
自分の持つ夢を叶えるために考えて行動し続けること。

マナブは“自分らしい人生”を送るためにどうすればよいのか、
それが気になってハカセに尋ねた。
するとハカセは“生き方ピラミッド”というものをマナブに見せた。

自分用の“生き方ピラミッド”を作って、それを目指すこと。
それが“自分らしい人生”を送るために導き出したハカセの答え。

“生き方ピラミッド”の構成はこのようになっている。

  • 1段目が夢
  • 2段目が価値観
  • 3段目が才能(得意なこと)
  • 4段目が知識・スキル

生き方ピラミッドを作るために必要となるのが“自己分析”。

自己分析で知るべきことは4つ。

    • 自分のありたい姿
  • 価値観
    • 自分にとって大切なものは何か
  • 好きなこと
    • 自分の興味が湧くこと
  • 得意なこと
    • 自分の才能が活かせること

自己分析はマナブが高校生のときに教えてもらうことになっていて、マナブもそれを受け入れた。

ただ、マナブには悩みがあった。
それは“やりたいことが見つけられないこと”。

ハカセが言うには、やりたいことが見つけられないのはそもそも“やりたいこと”というものの定義があいまいだからだという。

ハカセは“好きなこと”と“得意なこと”からやることを決めることをマナブに勧めた。

  • “好きなこと”とは
    • 自分の“興味”のこと
    • 自分の“本能”が根源となっている
    • 基本的に変わることがある
  • “得意なこと”とは
    • 自分の“才能”のこと
    • 自分の“個性”が根源となっている
    • 基本的に変わることがない

この2つの使い分け方としては、
“好きなこと”は自分の心が豊かになるものなので、自分のために使う
“得意なこと”は新しい価値を生み出すものなので、人のために使う
というのがハカセの考え。

ただ、マナブのなりたい大人像の条件の1つが
“好きなことを仕事をしている”というものだった。
ハカセは、そこだけ“得意なことを仕事をしている”に変えてほしいと、
少し申し訳なさそうにマナブにお願いしたが、
意外にもすんなりとマナブはそのお願いを快諾した。

でもその直後、マナブは曇った顔をして
「自分には才能がない」とハカセに打ち明けた。

ハカセは「才能はだれしもあるもの」と伝えた。
マナブは自分にも才能があることを知り、驚きを喜びを隠せなかった。
次回のテーマは“才能の見つけ方”についてと決まった。

ハカセとマナブは“人生の目的”や“幸せ”について長い時間じっくり語り合っていた。

だいぶ日が暮れてきたが、ハカセは最後にどうしても伝えたいことがあるという。
それは“若いうちに知ってほしいこと”。

ハカセは自身の失敗談を交えて、マナブに時間の大切さを伝えた。
自分と同じ過ちをしてほしくないという思いからのものだった。

マナブはハカセの過去の痛みを自分のことのように噛み締めて
“幸せに生きる”ために限りある“時間”を大切に使うことを心に決めた。

参考文献

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