「将来はYouTuberになってゲーム実況とかやりたい」
って言ったらママに反対されちゃったんだ。
だってやりたいことでお金が稼げて楽しそうなんだもん。
ハカセも反対?
夢や目標を持つのはとても大切なことじゃからの。
「ほんとにYouTuberを目指していいのかなぁ」って。
自分に合ってるかもわからないし、成功できるのか不安で。
そもそも本当に将来ずっとやりたいことなのかもよくわからなくて。。。
なんにも心配はいらんよ。
知識がない状態で迷ったり悩んだりするのは当然のことじゃ。
夢を叶えるためにはそれなりのステップがある。
わしと一緒に考えてひとつひとつクリアしていこう。
目次
マナブの夢
マナブはどんな大人になりたいんじゃ?
具体的なイメージはあるかの?
でも。。。
世の中にいる大人たちと真逆のイメージなんだ。
マナブが世の中の大人に抱くイメージ
いつも疲れているように見えるし、表情も厳しかったり暗かったりで。
だからぼく「世の中の大人とおんなじようになりたい」って思えなくて。。。
でも毎日がんばってるところは尊敬してるよ?
だから一緒にいて楽しいんだ。
マナブがあこがれる理想の大人
安定した仕事じゃなくていいから好きな仕事がしたい。
やりたくないこととかストレスが溜まっちゃうことを毎日我慢してやりたくないんだ。
出世してそういうのが増えちゃうなら別に出世もしたくなくて。
自由に使えるお金も時間もたくさんあって、ずっと好きなことを好きな人たちとしていられる人生がいいなって思うんだ!
有名なYouTuberの人たちがぼくのなりたいそういう大人に近い気がしたから将来の夢に選んだんだ。
- 好きなことを仕事をしている(安定した仕事<好きな仕事)
- ストレスの多いことはやらない(出世したい<ストレスがない)
- 自由な時間とお金がたくさんある
自分の理想が描けてるのは素晴らしいことじゃ。
ぼく勉強苦手だし特技もないし。。。
ちと高い目標じゃが決して不可能ではない。
それに、これだけしっかり理想が見えているなら、あとは実現させるために計画を立てて実行するだけじゃからな。
大人になる=我慢すること?
クラスのみんなは「将来公務員になりたい」とか「会社員になって出世したい」って言ってて内心すごく焦ってて。
ぼくだけ考え方が子どものままで取り残されちゃっているんじゃないかって。
「大人になるっていうのは、いろんなことを我慢して社会に出ることだ」って聞いたことがあるし。
でもマナブの周りにそういう子たちが多いのもよくわかる。
日本人は国民性としてとても“我慢強い”んじゃ。
それはプラスに働くときもある。
たとえばコロナ禍になった初めの頃、感染拡大防止のために他の国のようにロックダウンという強制的な外出制限をしなくても日本人みな自主的に外出を自粛しておった。
それは日本国民としてとても誇るべきことじゃ。
じゃが、マイナスの面もある。
それは“自分の心や本能に嘘をつくこと”じゃ。
理性が強すぎるがあまり、「やりたい」と思っていることが本当は自分の中にあっても、親や先生の意見を優先したり、周りの目を気にしたりして、自分の気持ちにフタをしてしまう。
自分の意見や意向を押し殺してしまうんじゃ。
「公務員になりたい」「会社員になりたい」と言っている子たちの中で、もちろん本当になりたくてそう答える子もおるかもしれんが、多くの子たちはさっきマナブが言ったようなことを大人に言われて、我慢してその職業を選んでるんじゃなかろうか。
「やりたいことを我慢しなくていい」
「自分らしい人生を歩んでいい」
と教えてやりたいところじゃがの。
残念ながらわし一人の力ではどうにもならん。
じゃからわしを慕ってくれているマナブだけでも、わしが少しでも支えになってマナブに幸せな人生を歩んでほしいんじゃ。
マナブの役に立てたらわしもうれしいからな。
マナブのなりたい理想の大人に近づけられるようにわしがプランを練っておくから、1週間後にまた来るんじゃ。
ハカセのプラン
例のやつはできておるぞ。
ハカセがマナブに提案するプラン
- 知る
- 生き方について知る
- お金について知る
- ビジネスについて知る
- 投資について知る
- 考える
- 自分について考える(自己分析)
- 将来について考える(ビジョン)
- 人生の計画を立てる(ライフプラン)
- 試す
- 計画を実行する
- 評する(※)
- 状況をチェックする
※“評する”とは、善悪・優劣などの価値を判断し定めること。
投資って株とかのやつだよね?
なんかいろいろ大変そう。。。
これ全部やるの??
でも全部いっぺんにやるわけじゃないぞ?
年齢とともに順番に少しずつクリアしていくんじゃ。
マナブの年齢ごとのステップ
将来やりたいことがまだ見えてないなら、中学生のうちはどういう道があるのか“知る”ことに専念するんじゃ。
わしの知ってる将来に役立つ知識や知恵をマナブに教えていくつもりじゃ。
高校生になったらその知識を使って、自分がどうなりたいのか・どうしていきたいのかをよーく“考える”。
そして、考えて出したその答えを社会人になったら実際に“試す”。
その試したことがちゃんとできているかを“評する”。
といった流れじゃ。
- 中学生(13〜15歳)
→ 生き方・お金・ビジネス・投資について知る(知る) - 高校生(16〜18歳)
→ 自分や将来について考えて、人生を計画する(考える) - 社会人(19歳〜)
→ 計画を実行して、状況をチェックする(試す・評する)
何年もかけてやるってことなんだ。
めちゃくちゃ壮大だね。
夢を叶えるというのはそう簡単なことではない。
じゃが、やり方次第で叶えられる。
マナブが本気で叶えたいのなら、わしも全力でサポートしたいんじゃよ。
あとはマナブ次第じゃ。
どうじゃ。やっていけそうか?
守ってほしい5つの約束
じゃが今日最後に、わしとこれだけ約束してほしいんじゃ。
これから夢へ向かっていくための、大切な5つの約束じゃ。
- 自分に嘘をつかないこと
- 自分の頭で考えること
- 物事を素直に受けとめること
- 物事の本質を追求すること
- 挑戦に全力を尽くすこと
(1)自分に嘘をつかないこと
- 周りの意見に流されず、自分の意見を主張する。
- 「これがやりたい」という自分の意思や欲求に対し正直でいる。
- “自分らしさ”を常に持ち続け、自分の信念にそむくことはしない。
(2)自分の頭で考えること
- 他の人が言うことを鵜呑みにせず、自分自身で考える。
- 自分の人生の選択は自分自身で決断する。
- 思考を停止して、親や教師の言うことを盲信(※)しない。
※“盲信”とは、わけもわからずに信じ込むこと。
(3)物事を素直に受けとめること
- すべての物事に対し、素直に受けとめる。
- ひねくれた見方をしたり、ねじ曲げて捉えたりしない。
- 自分の負けや失敗に言い訳をせず、潔く認める。
(4)物事の本質を追求すること
- 常に物事の本質を見ることを心がける。
- 常識や慣習に囚われない。
- すべての物事に対し、どうあるべきか理想を追求する。
(5)挑戦に全力を尽くすこと
- 挑戦するときは本気で取り組み、自分のすべてを出し尽くす。
- やらず嫌いや手を抜くことはしない。
- 失敗したときの言い訳を作らず、全力を挑む。
でもこれがそんなに大切なことなの?
夢を叶えるにも、幸せな人生を歩むにも、成功するにも、人間としての成長が必要となる。
その成長の土台となる欠かせない要素がこの5つなんじゃ。
まとめ
将来に悩むマナブ。
マナブの夢が叶うようにハカセと一緒に考えていくことに。
ハカセはマナブに以下のプランを提案した。
- 中学生(13〜15歳)
→ 生き方・お金・ビジネス・投資について知る(知る) - 高校生(16〜18歳)
→ 自分や将来について考えて、人生を計画する(考える) - 社会人(19歳〜)
→ 計画を実行して、状況をチェックする(試す・評する)
大変そうだと思いながらも、ハカセが考えてくれたこのプランでがんばってみようと決心したマナブ。
始める前に、マナブはハカセと5つの約束をした。
- 自分に嘘をつかないこと
- 自分の頭で考えること
- 物事を素直に受けとめること
- 物事の本質を追求すること
- 挑戦に全力を尽くすこと
夢を叶えようとするマナブ。
それをサポートするハカセ。
このふたりの物語がこれから始まる。